前のコメントからの続きの、幾らか抽象的なコメントになります。
「A戦争」と「B戦争」についてです。
一般的に戦争というと、国家同士の武力的な争いという概念を想起しますが、こうした国と国との水平的な従来型の争いを「A戦争」とすれば、これとは違った形での「B戦争」というものも、新たに措定することができると思われます。
「B戦争」というのは、簡単にいうと上下の垂直的な方向において争う、いわば階級闘争的な形でおこなわれる戦争と解釈されます。
「A戦争」が主に地域(国土)や民族、イデオロギーの主権を争う戦争だとしたら、「B戦争」というのは、例えば「男と女」「持つものと持たざる者」といった「属性」や「立場」を争うための戦争だと考えられます。
図式で簡単に説明すると
●A戦争(共同体としての国家単位の戦争=通常の戦争の概念) 国土を巡る対立(エリア) 民族の対立(血統や歴史) イデオロギーの対立(いわゆる東西対立) など
●B戦争(国家横断的な個々人およびグループにおける差異の争い) 男女の差異(ジェンダー差など) 人種の差異(白人・黒人・黄色人種など) 宗教の差異(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教など) 貧富の差異(資産家・労働者・無産者など) 年齢の差異(子供・成人・老人など) 才能の差異(学力・美醜・身体能力など) 病気の差異(とりわけ精神的疾患) など
ごく大雑把に乱暴にいってしまうと、従来の戦争スタイル(A戦争)における対立構造はそろそろ終焉を迎え、これからは個々人および属性グループ同士による対立の要素が前面に出てくる、こうした「B戦争」の時代へと向かっていくものと予想されます。
国と国との差異が無くなるとカントのいう「世界共和国」のようなものになって、ヘーゲルのいうような従来型の国同士の「戦争」の形式は終焉を迎えますが、今度は国と国の対立の代わって「個々人(グループ)の差異」を起因・原動力とする、マルクスがいうところの「階級闘争」(貧富を巡る争い)のような戦争形態が出現するという構造です。
ということで、世界的な権力構造の再編を企んでいる者たち(NWO連中)は、従来の国対国の水平的(地域的)な対立の構図に代えて、今度は個々の属性グループの差異による垂直的(階級的)な対立を、世界変革および新たな支配構造構築のための源泉的要素として、今後は利用しようとしていくのではないかと危惧されているところです。
そして、「個々人および属性グループの差異」のうちで、自らの意思や努力では原則変えることのできない「不変的な要素」として最終的に残るのが、「男女の差異」つまり性差(ジェンダー)の問題であると私は考えています。
反対に、この「性差」(ジェンダー)の差異以外のさまざまな差異性は、相対的な問題として、今後は様々な方法での解決・解消が可能だと思われます。
例えば、人種的な差異の対立構造は「混血」により漸次解決することが可能ですし、その人口比率の構成が代われば、今までの差別・被差別の関係性が平衡して解消したり、逆転して入れ替わることも予想できます。 (南アフリカの黒人差別問題が、マンデラ以降の黒人主体の政策によって、今では白人側がマイノリティとして被差別サイドに追いやられて迫害を受けているという話も聞きます)
同様に、「宗教」や「貧富」「年齢」「才能」「病気」といった個々人の差異は、これも相対的なものとして、入れ替えも状況による変化や消滅の可能性も予想することができます。
そのため、あらゆる対立の基となる差異化のための神経質な分節作業を放擲し、大方のところを、いい加減ごちゃ混ぜにしてして、併せ呑んでしまうまうという知恵も「B戦争」阻止のためには必要だと考えます。 そうしないと、あらゆるところに分節のための補助線を引いて無限に差異の階梯がつくりだされ、そこからエネルギー(利益)を盗み取ろうとするオリガーキ1%側の、狡猾な戦略に閉じ込められてしまうことになります。
そして、究極の差異としてもたらされる男と女を巡るジェンダー差異を巡る「B戦争」を推し進めていくと… やがて次のような世界が展開していくことが懸念されます。
男は人間としての「生産諸設備」を持っている女性には絶対に勝てません。 「生産諸設備」とは子供を産む能力(肉体)ということです。 子どもを産む絶対的な決定権は(現在も)女性が持っています。 そしてそこに男の存在、出る幕などなどは微塵も必要ありません。
必要がれば、ジョディ・フォスターのように、膨大な精子サンプルの中から、自分の好みに合った容姿と体格と明晰な頭脳と才能と経歴をもった精子をチョイスして人工授精し、男の煩わしい「チン労働」など経由しないで、自由に意のままに子どもを産めばいいだけです。
すべての女性がこのような意思を示せば、あっという間に男と女における社会的な立場は逆転することになるはずです。
まぁ、これが究極的な「B戦争」の最終形ということになるかも知れません。
ということで、とりあえずの、そして近未来の結論は、「男」も「女」も争わず仲良くしなければいけないということです。女王様のご機嫌を損ねた男どもは、殺処分室へ至る行列に並ばなくてはなりませんから…
いつもくだらないコメントで申し訳ありません。 |
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