超短編小説「猫角家の人々」その53 オヲムのもう一つの企みは、ロシアで展開された。
ロシア・オヲムは、ほんの数年で4万人もの信者を集め急成長した。オヲムは、当時のエルチョン政権に取り入った。エルチョンの側近と連携した。一体何を目的にしていたのか?エルチョン政権といえば、ユダヤ系のオリガーキ7大財閥と癒着して、ロシア国民の資産を海外に流出させた張本人だ。これが、オリガーキの語源となったのだ。そして、エルチョンは、実は、本名エルシュタインというユダヤ出自の工作員だったのだ。
オヲムの黒幕は、CIAであると述べた。CIAはロックフェラー一味の私兵集団である。1%オリガーキと呼ばれるユダヤ系寡頭独占者のためにのみ働く。ロックフェラー達は、ロシア国内のユダヤ人たちを糾合し、ロシア国内にユダヤ組織を作り上げようとしたのだ。オヲムは隠れ蓑として利用されたのだ。オヲムに集まった信者たちは、実は、ユダヤ人ばかりだった。ロックフェラー達は、かつて、11世紀までロシア国内に存在したハザール系ユダヤ人の国家、ハザール汗国を再建しようと企んだのだ。ロシア国内に騒乱を起こし、国家を分割しようと企図したのだ。
ロシアにオヲムが行く前に、統率教会が進出していたことを指摘した政治家がいた。そして、その統率教会がいつの間にかオヲムにすり替わっていたと。統率教会は、CIA宗教である。オヲムの実質的支配者の一つが、統率だったのだ。つまり、CIAは子飼い宗教統率を使って、ロシアに入り込み、次いで、組織をオヲムに作り替えたのだ。ロシア・オヲムは純正のCIA傘下組織だったのだ。
この恐ろしい事実を指摘した、政治家、石井こうき先生は、朝鮮人似非右翼、ユンペクスの手で刺殺され口を封じられた。ユンペクスは、自分が、CIAに雇われた殺し屋だと自覚はしていない模様だが。
だが、オヲム事件の発覚とともに、ロシア・オヲムの企みは頓挫した。2000年に、エルチョン政権のあとを引き継いだプーチン氏は、ロシア・オリガーキ首領を次々と放逐しロシアから追い出した。そのプーチン氏は、今も、ロシア大統領の座にあるが、2016年には、ロシアにおけるオヲム心理教の活動を禁止した。オヲム信者らを逮捕もしている。プーチン氏は、オヲムがCIA、そして、米国1%オリガーキの傀儡であることを見抜いていたのである。さすがに、KGB出身の英傑である。1%オリガーキが、未だにロシア国内騒乱を諦めていないと察知して、先手を打ったのだ。
1%オリガーキは、ロシア国内での計略は諦めた。その代わりに「旧ハザール汗国」の版図の範疇で引き起こした「乗っ取り作戦」がウクライナのクーデターなのだ。ユダヤ系のアジテーターに雇われたネオナチの暴徒に暴力クーデターを起こさせ、ユーシェンコ政権を倒して、ユダヤ人による傀儡政権を捏造したのだ。オリガーキ「国際ユダヤ資本」を政権の黒幕として、ユダヤ人ティモシェンコ元首相一派とネオナチによる連立政権をでっち上げた。その一連の作戦の司令塔は、米国の悪名高いマケイン上院議員だったのだ。
この蛮行に対して、英傑、プーチン氏は果敢に戦った。クリミア半島のロシア化などやるべきことをやった。1%オリガーキの支配する米国のオバマ政権は、ロシアの正当な行為にひどく反発し、対ロシア制裁を繰り広げて現在に至るのだ。米国のメディアは100%、1%オリガーキの支配下にあるので、ロシアを口汚く罵り、プーチン氏を悪者にした。
日本のメディアもプーチン氏叩きに参戦した。当たり前だ。日本のメディアは、米国同様、1%オリガーキの「奴隷」なのである。戦後70年掛けて、日本メディアは骨抜きにされ、1%オリガーキの謀略を手助けするテロリスト集団と化しているのだ。
英傑、プーチン氏の英明なる判断で、ロシアは、1%オリガーキの魔の手から守られた。そして、トランプ氏の米国大統領就任で、米国もまた、1%オリガーキの支配から離脱しようとしているのだ。まさに、地球規模の福音が訪れているのだ!(続く) * * 超短編小説「猫角家の人々」その54 さて、話を少し遡ろう。
「Kは、ジャーナリストになる以前、自分が勤務していた民間企業で引き起こされた「連続保険金殺人事件」を追及してきた。具体的な5つのケースの保険金殺人事件を追いかけたのだ。傍系会社の作業所で、作業者が作業用エレベーターに挟まれて死んだ。同じ傍系会社の工場に勤務する独身者が誰かと飲酒後、突然死した。恐らく、VXガスなど使ったのであろう。VXガス?つまり、この会社には、上九一色村で摘発されて逃亡した「オヲム」が巣食っていたということだ。逃がしたのは、警視庁内部の裏社会組織であったが。会社と幹部は、Kを三人目の犠牲者にしようと企んだ。恐らくオヲムへの上納金を稼ぎ出すためだったであろう。だが、Kは彼らの企みを察知し難を逃れた。」
この、ジャーナリストKの話には、続きがある。
Kは、勤務していた機械メーカーで、傍系会社の社員の保険金殺人に遭遇した。二人が殺され、三人目にノミネートされたのが、Kだった。だが、幸いにKは、会社内部の犯罪チームの目論見を察知し、辛くも魔の手から逃れた。会社は、オヲムに恫喝され、舎弟企業化していた…..。
会社にオヲム信者から、機械設備を買いたいと「オヲム」を名乗って問い合わせがあった。当時、既にオヲムは社会問題化していた。なぜ、オヲムはわざわざ、教団名を名乗ったのか?会社の幹部に「恫喝」を与えるためである。
ムサシ・マシナリーのすぐ隣のアパートにオヲム信者複数が暮らしだした。ムサシ・マシナリーの敷地内をサマナ服のまま通り抜ける。わざと敷地に入り込むことで、会社のトップにプレッシャーを与えているのだ。そして、警視庁の警官が四六時中、アパートの脇に警察車両を止めて監視した。
オヲムは、ムサシ・マシナリーを舎弟企業化しようと画策していたのだ。そして、ムサシ・マシナリーは見事にオヲムの軍門に下った。舎弟企業は、オヲムへの上納金を捻出するため、Kを殺害して団体保険を手に入れようと企んだのだ。
Kに対する殺害工作は、ことごとく失敗した。一味は、Kの自家用車に毒ガスを仕掛けた。Kは、視覚などに軽い症状を自覚して難を逃れた。その時の後遺症で、脳細胞の一部が壊死しているかもしれない。Kは、自分が死んだら、解剖して脳を調べてほしいと希望しているという。もしかしたら、壊死した脳細胞の代わりに、使っていなかった脳細胞が活性化して、「スーパーマンK」が誕生したのかもしれないのである。
また、一味は自家用車のタイヤに細工した。ダイハツ・ラガー2.8リッターディーゼル車は、空気が抜けるように細工されたタイヤのまま、東名高速を70キロ、毎時100キロの速度で走り切ってくれた。Kの乗用車は転倒することもなく目的地にたどり着いたのだ。
会社で出されるお茶の異様な味に気が付いたのは、「あれ」が混入され始めてから一か月もたったころだったろうか?調子が悪いのを自覚していたK。お茶を飲まなくなったら、体調が戻ってきた。あの頃、なせか、あてもなく太陽の下を歩き回っていた。それが、最善の治療方法だったのだろう。一味は、Kを殺すことを諦めたようだ。
オヲムに操られた社長、カトウ某は、会社を去ると決めたKを応接室に呼んで、切り出した。「君も会社を辞めれば、生活に困るだろうから、どうだい、この病院に行ってみないかい?ここで、診察を受ければ、傷病手当金が受けられるんだ。」少し考え込むKの眼差しに「疑惑」が浮かんだように思えたカトウ某は、狼狽して思わず口走った。「あ、いや….この、病院でなくてもいいんだよ。」カトウ某の心の動揺を見て取ったKが、カトウの指定する精神病院に行くことはなかった。もし、カトウ某の言う通りにしていれば、Kは、精神病院で拘束され、「死亡退院」させられていたであろう。そして、団体保険金が、会社に…..。
それにしても、なぜ、Kはたまたま、オウムに乗っ取られた企業などに在籍してしまったのか?
たまたまではない。天の配剤なのである。この会社にいたからこそ、オヲムの深い闇、そして、この世の深奥の構造を、Kは知るに至ったのだ。その後の一連の告発活動の原点が、このオヲム舎弟企業にあったのだ。Kが生涯を掛けてなすべき「仕事」は、この時点で「天」によって定められていたのだ。
オヲムの上九一色村の強制一斉捜査の直前に、オヲム施設から車両の列が出てきた。待機する警視庁の部隊は、なぜか、この車両の列を摘発せず、見送った。「見逃す」話がついていたのだ。警視庁は、S禍学会の支配下にあり、オヲムもまた、S禍学会の監督下にあったのだ。指揮系統が同じなのである。車両の列は、どこかに消え去った。追跡者は、車両の姿を見失った。オヲム車両は、秘密裏に埼玉を目指した。そして、Kのいた会社の関連会社、ムサシ産業の倉庫に「荷物」は降ろされた。
オヲムは、AK74なる自動小銃を密造していたという。北朝鮮の制式銃弾が使用できるモデルだ。日本テロの実行には不可欠な武器だった。だが、強制捜査時、自動小銃の完成品は見つからなかった。信者は、「ダムに捨てた」といった。実際はどうだったのか?何故、警視庁はダムを浚って捜査しなかったのか?オヲムの車両に積まれた自動小銃は、埼玉の倉庫に運び込まれたのだ。
大量の「自動小銃らしきもの」の搬入に気付いた関連会社の工場労働者は、作業用エレベーターの事故で死んだことにされた。口封じである。倉庫の一部で火災が発生して、なにかが燃えた。消防署がいったんは鎮火したのに、あとから再発火し、全焼した。いな、全焼させたヤツがいる。自動小銃AK74は、今も温存されている。「オヲム事件の本番」に備えて、油紙に包まれて。
そして、オヲム事件の本番が開始されたとき、隠されているAK74は、日本各地に潜伏している2万人の北朝鮮工作員の手に渡るのである。(続く) |
|