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...... 2023年09月22日 の日記 ......
■ 超短編小説「猫角家の人々」その1   [ NO. 2023092204-1 ]
超短編小説「猫角家の人々」その1
猫角家の一族の生活を一変させたのは、姉妹の母親である猫角えつかの死であった。

「株式会社猫角えつか」を細々と経営していた一族は、母親の死で、びっくりするほど巨額の資産を一挙に手に入れたのだ。会社で掛けていた経営者保険と団体保険から2億を超える保険金が支払われた。残された姉妹は、見たこともない大金を掴んで、思わぬ幸運に小躍りした。

株式会社猫角えつかの経営は決して楽ではなかった。設備投資ができない弱小介護会社に、客は寄り付かなかったのだ。だが、会社の経理状況は、保険金のおかげで一転して良好となった。二人は、贅沢三昧を始める。

母親に代わる経営者には、長姉の克子が就任する。だが、知恵袋は、妹の蜜子だ。京都の当事者大学の法学部を出た蜜子は、地元の不幸禍大学の大学院で修士号を取得した。そののちは紆余曲折あったが、母親の残した弱小会社を拠点に、詐欺三昧の人生を開始したのだ。

考えうるすべてのチャンスを利用して詐欺を働く。働かないで、銭を手に入れる算段だ。手始めは、自動車事故詐欺だ。気心の通じた不良自動車修理工場を使って、起きてもいない自動車事故をでっち上げる。壊れていない車が大破したことにして、車両保険を詐取する。不良修理工場のネットワークが出来上がっている。必定、事故は、特定の修理工場の近くで起きたことにしなければならない。結果、名古屋周辺でばかり事故が起きる。

猫角の会社は乗用車4台を保有している。この4台を交互に事故に遭わせる。同じ車では、続けて何度も偽装事故を起こせないからだ。結果、年に4回も交通事故を起こしたことにするのだ。

また、保険会社には、頸椎ねん挫で半年間、働けなかったと通告し、休業補償を手に入れる。これを、年4回、別々の車でしくみ、結果、一年順、休業補償を受給するのだ。(続く)観音懺法
我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴 従身語意之所生 一切我今皆懺悔

無上甚深微妙法 百千万劫難遭遇 我今見聞得受持 願解如来真実義

世尊妙相具 我今重問彼 仏子何因縁 名為観世音
具足妙相尊 偈答無尽意 汝聴観音行 善応諸方所
弘誓深如海 歴劫不思議 侍多千億仏 発大清浄願
我為汝略説 聞名及見身 心念不空過 能滅諸有苦
仮使興害意 推落大火坑 念彼観音力 火坑変成池
或漂流巨海 龍魚諸鬼難 念彼観音力 波浪不能没
或在須弥峯 為人所推堕 念彼観音力 如日虚空住
或被悪人逐 堕落金剛山 念彼観音力 不能損一毛
或値怨賊繞 各執刀加害 念彼観音力 咸即起慈心
或遭王難苦 臨刑欲寿終 念彼観音力 刀尋段段壊
或囚禁枷鎖 手足被杻械 念彼観音力 釈然得解脱
呪詛諸毒薬 所欲害身者 念彼観音力 還著於本人
或遇悪羅刹 毒龍諸鬼等 念彼観音力 時悉不敢害
若悪獣圍繞 利牙爪可怖 念彼観音力 疾走無辺方
玩蛇及蝮蠍 気毒煙火燃 念彼観音力 尋声自回去
雲雷鼓掣電 降雹澍大雨 念彼観音力 応時得消散
衆生被困厄 無量苦逼身 観音妙智力 能救世間苦
具足神通力 広修智方便 十方諸国土 無刹不現身
種種諸悪趣 地獄鬼畜生 生老病死苦 以漸悉令滅
真観清浄観 広大智慧観 悲観及慈観 浄願常譫仰
無垢清浄光 慧日破諸闇 能伏災風火 普明照世間
悲体戒雷震 慈意妙大雲 澍甘露法雨 滅除煩悩燄
諍訟経官処 怖畏軍陣中 念彼観音力 衆怨悉退散
妙音観世音 梵音海潮音 勝彼世間音 是故須常念
念念勿生疑 観世音浄聖 於苦悩死厄 能為作依怙
具一切功徳 慈眼視衆生 福聚海無量 是故応頂礼
爾時 持地菩薩 即従座起 前白仏言
世尊 若有衆生 聞是観世音菩薩品 自在之業 普門示現 神通力者 当知是人 功徳不少
仏説是普門品時 衆中八万四千衆生 皆発無等等 阿耨多羅三藐三菩提心

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