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...... 2023年09月25日 の日記 ......
■ 超短編小説「猫角家の人々」その15   [ NO. 2023092503-1 ]
超短編小説「猫角家の人々」その15
猫角姉妹と名古屋のホース・エージ修理工場の中華麺社長(仮名)が組んで起こした「自作自演詐欺」も、自動車保険を悪用した成功例だった。中華麺社長が用意した偽装事故の相手方、名古屋中区のチョン某と猫角克子が乗用車同士で交通事故を起こしたことを偽装する。克子は、事故でむち打ち症になったことにする。克子は、HA社の中華麺社長が指定してきた海千病院にて整形外科の医師、山千鷺夫の診察を受ける。「山千先生じゃないとだめですよ。話し通してありますから。」と中華麺社長は、念を押したのだ。

克子は、痛くもなんともない首筋をさすり、「先生、事故以来、首が回らないんですよ」と真っ赤な嘘の申告をする。「借金で首が回らない」なら、あながち嘘ではないが。

事情を分かっている山千医師は、診察などしようともせず、克子にニヤリと目配せをして、「重度の頸椎ねん挫を患った。30日の休養安静を必要とする。」との診断書を、たったの30秒で作成してくれる。いつも使っている診断書のフォーマットの日付と患者氏名を変えただけなのだ。あとは三文判を押すだけだ。診察が始まってから、正確に、3分15秒後には、克子は、欲しかった通りの診断書を手に診察室を後にしていたのである。

毎日のように偽診断書を発行して、小金を手に入れている山千ドクターである。毎晩のように、キャバクラでお気に入りのペストちゃんかマラリアちゃんを指名して豪遊できるのも、偽診断書の需要のおかげなのだ。

休業補償だけではない。自動車の損傷についても、ホース・エージ修理工場が「大破した」旨の報告書を書いてくれれば、実際の損害よりも高額の保険金を受け取ることができる。こうして、世の中が自動車保険詐欺に寛容であった時代には、猫角姉妹も中華麺社長も、そこそこ儲けることができたのだ。

だが、時代の趨勢は、保険金詐欺業界に暗雲をもたらした。あまりに頻発する不審な請求に、損保会社が対策を取り出したのだ。損保会社は事故の当事者だけでなく、同乗者や修理工場、医療機関まで調査をするようになったのだ。結果、不正に加担した疑いのある修理屋と病院を割り出すことができるようになった。ブラックリストに載った修理屋、病院を使った不正請求を不可能にしたのだ。

かくして、猫角姉妹、中華麺社長の自動車保険錬金術は、ついに暗礁に乗り上げたのである。(続く)

観音懺法

我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴 従身語意之所生 一切我今皆懺悔

無上甚深微妙法 百千万劫難遭遇 我今見聞得受持 願解如来真実義

世尊妙相具 我今重問彼 仏子何因縁 名為観世音
具足妙相尊 偈答無尽意 汝聴観音行 善応諸方所
弘誓深如海 歴劫不思議 侍多千億仏 発大清浄願
我為汝略説 聞名及見身 心念不空過 能滅諸有苦
仮使興害意 推落大火坑 念彼観音力 火坑変成池
或漂流巨海 龍魚諸鬼難 念彼観音力 波浪不能没
或在須弥峯 為人所推堕 念彼観音力 如日虚空住
或被悪人逐 堕落金剛山 念彼観音力 不能損一毛
或値怨賊繞 各執刀加害 念彼観音力 咸即起慈心
或遭王難苦 臨刑欲寿終 念彼観音力 刀尋段段壊
或囚禁枷鎖 手足被杻械 念彼観音力 釈然得解脱
呪詛諸毒薬 所欲害身者 念彼観音力 還著於本人
或遇悪羅刹 毒龍諸鬼等 念彼観音力 時悉不敢害
若悪獣圍繞 利牙爪可怖 念彼観音力 疾走無辺方
玩蛇及蝮蠍 気毒煙火燃 念彼観音力 尋声自回去
雲雷鼓掣電 降雹澍大雨 念彼観音力 応時得消散
衆生被困厄 無量苦逼身 観音妙智力 能救世間苦
具足神通力 広修智方便 十方諸国土 無刹不現身
種種諸悪趣 地獄鬼畜生 生老病死苦 以漸悉令滅
真観清浄観 広大智慧観 悲観及慈観 浄願常譫仰
無垢清浄光 慧日破諸闇 能伏災風火 普明照世間
悲体戒雷震 慈意妙大雲 澍甘露法雨 滅除煩悩燄
諍訟経官処 怖畏軍陣中 念彼観音力 衆怨悉退散
妙音観世音 梵音海潮音 勝彼世間音 是故須常念
念念勿生疑 観世音浄聖 於苦悩死厄 能為作依怙
具一切功徳 慈眼視衆生 福聚海無量 是故応頂礼
爾時 持地菩薩 即従座起 前白仏言
世尊 若有衆生 聞是観世音菩薩品 自在之業 普門示現 神通力者 当知是人 功徳不少
仏説是普門品時 衆中八万四千衆生 皆発無等等 阿耨多羅三藐三菩提心
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